「糸満大綱引き」
旗頭の演舞は終わり、
様々な踊りも披露された後、
この祭りのメインイベント、
「糸満大綱引き」が始まります!!
まずは、道の横に待機させていたこの大綱!
これ、午前中の準備で、人の手で編み上げるんですよ!!
雄綱雌綱と分かれて作っているこの先頭を組み合わせて一本の大綱になるのですが、
この先頭の大きさ、人の背丈より高いでしょ!?
ほら、ね?
それらを組み合わせた総全長は180m総重量10tにもなる大綱!
これが人の手で全て作られるって、スゴイですよね!?
沖縄県下最大級を誇るらしく、地元の人はそれを誇りにしてました。
那覇大綱引きのギネスブック登録の大綱は、機械でつくられてると言う事で、
やはり「糸満が!」って(笑)。
プライドなんですよね。
こうやって綱の上に人が立って指揮をして、
太い綱が組み合わされて、
「閂」にあたる180kgもの巨大な神木の丸太で留めます。
そして準備は整いました・・・
この太い綱に、地元の人も観光客もみんなが集まります。
誰でも参加出来る事から「万人綱(マンニンジナ)」とか「衆人綱(スニンジナ)」とよばれるこの綱引き、
北組(ニシカタ)南組(フェーカタ)にみんなが別れて・・・
合図とともに始まります!!
綱の上に立った音頭役が笛や身体で合図を出し、それに合わせて力いっぱい身体全体で引き切ります!
そして疲れた所で合図とともに手を緩めて、
なんと全員で綱の上に座って休憩です!
そうです、こうやって重しを乗っけて休憩する事で、
引かれないし休憩できるし、
だから町歩がなかなか付かないのです(笑)!
その昔は、何時間も勝負が付かなかったものだとか!
ほんと、昔の人には勝てません。
そうやって休憩していても、腕も足も、どんどん力が抜けて行きます。
そして何度かの休憩の時に後ろの方がざわざわしてきて、
「綱が切れた!」って声が(笑)!!
まさか!とは思いますが、この太い綱が切れたらしいのです。
ひょっとしたら、先週や朝方の綱作りの時に、
スコールが会った時に水分を吸って弱っていたのかもしれません。
そして、引き手の数が半減したこちら北組は、
ナニをどうやってもズルズル、ズルズル・・・と引っ張られて行き、
腕の力もなくなった頃に、
「南組の勝利ー!!」の合図です。
あぁー、勝てんかった・・・
とは思いましたが、身体中の力が入らないカンジと筋肉痛とを感じながら、
すごく楽しかったと思いました・・・
そしてこの大綱、
実は厄除に効果があるとして、
みんな家に持ち帰るのです。
各々がカッターやなんやで切ってもって帰るところ、
朝の組み上げを見ていたので、大綱の外周を廻している長いのを一本、
持って帰りました(笑)。
もちろんおやどの厄除です。
そして日も暮れて、みんなが帰って行く所、
周りを見渡しても旗頭の仲間は誰もいません。
みんな公民館に帰ってました(笑)。
そして公民館の中では、「打ち上げ」です。
今回初めて参加させてもらった地元のお祭り、
色々な理由があれ、
参加出来た事はすごく嬉しく思い、
参加させて頂けた事に、ただ感謝です。
この事を通じて、地元の人達と知り合いになる事ができました。
おじさん達も、若い子達も。
そして、ここから、また始まるのです。
やはり、来年こそはしっかり持ち上げて、
他の区にも負けない様にしたいですし、
お祭り以外でも繋がりが出来ました。
それがおやどにとっても、良い事に繋がるでしょう。
こうやって、練習はたったの一週間程でしたが、
自分の初めての「旗頭」体験は終わりました。
たった一週間でしたが、色んな事を考えられました。
まず、身体がナマリ過ぎ(笑)。
そして、こう言う事を通じて昔々から人は、
繋がってきたんだなと。
良いものですね。
将来、この子達が大人になった時、
今と同じ様に「旗頭」が行われていて、
それに誇りを持っていてくれる事を、
願います・・・!