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2012年02月10日

陽はまた昇りまた繰り返す

陽はまた昇りまた繰り返す

「旅」をされている方って、とんでもなくパワー持ってますよね。

御年◯◯歳の長野からお越しの笠井様。

一人旅が大好き、相当な経歴お持ちの方なのですが、

いつもはホテルのところを今回「初!」のゲストハウス泊まり!

そんな際におさるのおやどを選んで頂き本当に有り難く思います。

予約で来られた高田様、この方は東京の某大学4回生で、この就職難のなか、倍率3桁!をくぐり抜けて就職決定!

その前の長期休みで沖縄に来られました。

こちらも「初」沖縄で不安もあったらしいのですが、

同じ「初」同士で初日はお酒を飲みながら沢山のお喋りをして、とても喜んでもらえました。

そして翌朝、笠井様は出立。

陽はまた昇りまた繰り返す

娘さんと一つ違いの高田さんとパチり。

そうです、これもまた「縁」なのでしょう、高田さんと笠井様の娘さん、同じ大学だったんです!

「旅」って、本当に不思議な「縁」があるものです。

そして笠井様はまたどこかの「縁」を求めて、旅立って行かれました。

いやぁこのお年であの行動力。

やはりそれだけの事をされて来た方って、「パワー」が違います!

どこまで追いつけるやら。

そして数分後、玄関が開いたと思ったら笠井様(笑)。

「刺身買って来たからみんなで食べよ!」って(笑)。

陽はまた昇りまた繰り返す

行くと言っていた公設市場の中の「あんまー市場(魚屋の集まってるとこね)」。

ひょっとしたら晩に戻って来てまた3人で食べよう、って言っていてくれてたのですが、

「晩じゃわからなからさー」って、

「今」買って来たと(笑)。

この行動力。

「今出来る事を後に回さず今やる!」。

素晴らしいです。

見習わねば。


















そして高田さん、行きたいと言っていたのは「戦趾」。

「ひめゆりの塔」、「平和祈年公園」、沢山の人が避難していた様々な「壕」。

この土地でおこった戦争の爪痕を見ておきたいと。

彼女がこの春から働く事になるのは「報道」。

陽はまた昇りまた繰り返す

沖縄に大学の友達がいたりと縁もあっての初来沖で、

机でしか関わりの無かった「沖縄戦」の一旦でも、

自分の目で見ておきたかったと。

この時期沖縄は修学旅行のシーズンでもあり、

沢山の観光バスと修学旅行生がいる「平和祈年公園」へ、

仕事の相棒となるであろうカメラを持って、

彼女は歩いて行きました。

陽はまた昇りまた繰り返す


















そして自分も、「健児之塔」と言う所に赴きました。

「平和祈年公園」を出て国道で1分もたたない所にあります。

「健児」とは、人名ではなく「血気盛んな男子」の意味で、

戦争でなくなった男子の慰霊の塔です。

陽はまた昇りまた繰り返す

駐車場から、波の音が遠くに聞こえる方へ道は続きます。

亜熱帯の植物が生い茂る斜面に下りの階段が緩く降りて行き、

陽はまた昇りまた繰り返す

途中にも慰霊碑が幾つか設置されています。

太平洋が優しく広がる斜面の、緑豊かな中を抜けると、

少し開けたスペースに「健児之塔」がありました。

陽はまた昇りまた繰り返す

幾つかの慰霊碑や碑文、モニュメントがあります。

なくなった方の名前が刻まれています。

「健児」をイメージした3人の像があります。

お祈りに来ていたのか、おじいさんが一人でこの場にいました・・・

67年前に、「この場所」で、「現実」があったということです。


















この場所は、本当に自然が漲っている所です。

「海」も、「空」も、「山」も、

自然そのままで溢れ返っています。

陽はまた昇りまた繰り返す

こんな良い所なのに、

悲しい出来事があったんですね。

体験はしていなくとも、

せめて知って、忘れない様にはしていきたいです。

そして、

「その上で生きて」いきたいですね。


















とまーガラにもないお話でしたね。

また、いつものグダグダ日記に戻りますんで、

よろしくです。


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Posted by おさるのおやど糸満 at 11:18│Comments(0)お宿の毎日
 
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